1960-02-16 第34回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
今の漁調法で完全な漁村民主化が進行しているでしょうか。漁調委員会がもう数回行なわれておるが、ほとんど問題を残しつつ旧態依然たる者が委員になっているじゃないかと思うんです。こういう点に対してはどういう指導をせられようとしているのか。この二点、一つ……。
今の漁調法で完全な漁村民主化が進行しているでしょうか。漁調委員会がもう数回行なわれておるが、ほとんど問題を残しつつ旧態依然たる者が委員になっているじゃないかと思うんです。こういう点に対してはどういう指導をせられようとしているのか。この二点、一つ……。
ヨー氏の記者団に語られた内容は、すでに政府当局におかれてもごらんになつていることと思うのでありますが、その内容を一応読み上げてまみすると、「漁村民主化を目的とする新しい漁業法の実行に関する政府の措置は著しく遅れている。水産庁は漁業法の施行後ただちにその内容を実行に移す予定表を準備したのであるが、政府はこの予定表に従つて行動していない。
漁村民主化を目的とする新しい漁業法の実行に関する政府の措置は著しく遅れている。水産庁は漁業法の施行後、ただちにその内容を実行に移す予定表を準備したのであるが、政府はこの予定表に従つて行動していない。三月十四日に発表されることになつていた海区の境界はまだきまつていないし、漁民に漁業法の内容を徹底させることも十分でない。
協同組織関係では農政局に、四千百七十二万円、水産庁に千八百五十五万円、計六千二十七万円を予算し、農漁民の啓蒙と組合役員等の教育等によつて、農漁村における協同組合運動の自主的発達をはかり、農漁村民主化の促進をはかつております。経費の額については二十四年度と大差はありません。
協同組織関係では農政局に四千百七十二万円、水産庁に一千八百五十五万円、計六千二十七万円を予算し、農漁民の啓蒙と組合役職員等の教育等によつて、農漁村における協同組合運動の自主的発達をはかり、農漁村民主化の促進をはかつております。経費の額については二十四年度と大差はありません。
以上の通り、本法案は漁業制度の改革案といたしまして多くの問題を残していることは、これは否定し難いところでありますけれども、漁村民主化の他の一翼でありますところの水産業協同組合法がすでに一足先に実施され、現に漁業協同組合が著々として成立している今日、本法案の成立が遷延いたしますことは大局の上から誠に忍び得ないのであります。
両案につきましては、去る十六日より昨日まで、全国各県漁業関係の参考人の方々よりの御活発なる御意見によりましても、右両案の水産業界に与える影響がいかに大なるかが一層痛感されるのでありまして、そのねらいたる漁業生産に関する基本的制度改革に対しまして、全国漁民のため、真に漁村民主化のため、ひいては日本産業経済確立の一環としての水産業発展のため、本日御出席の参考人各位におかれましても、あらゆる角度から実際の
もとより浅学者ばかりでありまして、政府案などは、新聞とか系統団体の機関紙などで見るのでありますが、字句の解釈など間違いもあるとは思いますが、ただいまの政府案では、それは決して漁村のために、漁民の幸福を招来し、漁村民主化をもたらすものと、自信を持つて言えないのであります。
その地方議会の県会議員の中に、もし水産に多年の経験を持ち、また水産というものを至公至平に見るほんとうの適格者があつても、それがかれが都道府県会議員なるがゆえをもつて、漁業調整委員になれないということは、漁村のためにも業者のためにも、はたまた本法律を適正に漁村民主化のために適用しようというお考えにある一点でも、もとるものが出て来やしないか、かように考えまして、あえてこれは内規的な扱いかもしれませんが、
で在來の漁業権制度を、これはどうしても直さなければならんということは、理窟は分り過ぎる程分つていますが、併しその改革の根本理念において、漁村民主化の眼目というものは、零細漁民や多数の中小漁業者の生活向上というものを伴わなければ、何にもならないじやないかと思うのであります。海にのさばつている資本家の独占、或いはボスの跳梁を排斥して、今までの関係を御破算にする。
しかもその場合、実際の漁民や漁業労働者の比重を相当重くするということが、漁村民主化の趣旨にかなうものじやないかというふうに考えておるわけでありますが、この政治原案によりますると、そういう階層別という規定が全然ない。從つて当該地方において、調整委員を選挙するという場合には、どうしても力のある者、有力な人が出て來るということは、これは火を見るよりも明らかだと思うのであります。
定置漁業または区画漁業の免許の適格性につきましては、漁業に関する法令の悪質違反、労働に関する法令の悪質違反、漁村民主化を阻害するもの、不適格者の実質的な経営支配、これを問題にいたしまして、このいずれかに該当する者は定置漁業または区画漁業については適格性を有しない、こういうことに考えております。ただこの字句が相当解釈上議論のわかれるところでございます。
それから定置漁業または区画漁業の免許の適格性につきましては、法律で適格性なしときめておりますものは、漁業に関する法令の惡質な違反者または労働に関する法令の惡質な違反者、あるいは海区漁業調整委員会または市町村漁業調整委員会における投票の結果、おのおの総人員の三分の二以上によつて漁村の民主化を阻害すると認められた者、つまり漁村民主化阻害の事例ということを適格性の問題にするのでありますが、何が漁村の民主化
どちらに重きを置くか、こういうようなことをしいて分析して考えて参りますと、私の考えといたしましては、やはり生産力の増進ということも漁村民主化の基盤に立つて、これが完全に伸びて行くと私は考えておるのであります。從つてやはり漁村の民主化という問題は、その基調をなすというふうに考えます。
これが漁村民主化の第一歩である。ところがこの点につきましても、この水産業協同組合法については一言も触れていない。漁業法ができないから触れられないとおつしやるかもしれませんけれども、少くともそういう氣持があるならば、この協同組合法案の中に、その項目が一項なければならぬ。
旧漁業協同組合法あるいは旧漁業会法に比べまして、今度のこの水産業協同組合法は、何と申しましても漁村民主化の上に新しい一つの進路を開拓するものであることは、識者のひとしく認めておるところであろうと思うのであります。
全國漁村同盟は、終戰後漁村民主化のために、非常につらい運動をいたして参つたのであります。すなわち中央水産業会を頂点といたしまする水産業團体法に基く系統團体を否定する立場をとつたがために、旧組織にある人々の非常なる誤解を招いたのであります。しかしわれわれの運動が漁民の自主的な組織たる、新生の協同組合の結成にあるということを一般が認識するに及んで、われわれの運動が一段と進んで今日に至つたのであります。
それでこの漁村民主化のために、これだけの手が考えられて打たれたのだが、その後の行き方ということは私非常に大きな問題であると思う。これにより新漁村が本当にいい成長をするかどうかということが決定する次第ですから、私は二十四年度の予算については、政府は相当なものを準備しなくてはならない。このことに対して引続いて第四國会があるんでありますが、準備ができておるかどうかということをお答え頂きたいと思います。
今漁村民主化のために、又沿岸漁業の協同化といつたようなことから、漁業協同組合法というものが新たに制定されて、そうしてこういつた運動が活発に展開されようとしているわけですが、これに対して農林省が一体どれだけの準備をしているか。私は農業協同組合の場合を非常に興味を持つて見ておつたのでありますが、随分あれは莫大な経費をかけている。
特に漁業協同組合法案の審議及び農地改革に匹敵いたしますところの漁村民主化の基本法案である漁業権改革の問題等も、いまだに設定されておらない現段階におきまして、水産委員会の使命と任務はますます重大さを加えておる時でありますので、この際水産委員会はあくまでこれを存置いたしまして、十分なる審議と研究を本委員会においてとりまして、國会の権威を十分に発揮できるように、水産委員会はあくまで存置すべきものである、こういう
さらに第二漁業權制度の改正、漁業權の種類とともに各漁業權に屬する漁業の内容を簡易化し、權利の上に眠る權利と不勞所得と目される權利の存在をなくし、漁業經營を合理化し生産の増強をはかるとともに、漁村における漁民團體に漁業權が移行する機會を多からしめ、漁村民主化の促進に資するため左記の改正をなすこと。
○藤田政府委員 現在の水産業の重要性に鑑みまして、漁業權制度を根本的に改正をいたしまして、漁村民主化の基礎の確立及び漁業生産の増強をはかることはきわめて必要であると考えまして、現在これに關して關係方面とこの法案の内容につきましていろいろと交渉中であるのであります。